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ラフダイヤモンド(2)

このダイヤモンドは、「唯一のもの」

「世界にふたつとして、同じダイヤモンドは存在しません」
この言葉は、世界共通のダイヤモンドの合言葉。写真のように、ピラミッドを上下に二つ合わせたような理想的な成長を遂げたダイヤモンドの原石も、よく見ると少しずつ色、形、内包物が違っています。

ラフダイヤモンドの選ばれた原石
ラフダイヤモンドの選ばれた原石

実は、形のように目に見える部分だけではなく、特殊な装置を使うと、木の年輪のように、個性的な「成長の線」を見ることができます。人間でいえば指紋のようなものです。

私たちが持っているジュエリー。輝く小さなダイヤモンド達は、並び合うと、どれも同じように輝いて見えますね。

でも、この一粒の価値は、地球上に存在する、ただ一人の人間の存在のように、「同じ人間は二人存在しない」、希少的な価値といっしょです。世界でほかに誰も同じものが持てないもの、それがダイヤモンドという宝石です。

私は、そのような出会いや縁を忘れないように、指元の小さなパートナーとして、磨かれて輝くダイヤモンドの隣に、そっと、未知の可能性を秘めた、ダイヤモンドの原石を飾って眺めています。


筆者の愛用リング

筆者:吉田良(株式会社ヨシヨシ

ラフダイヤモンド 連載コラム

第13回 ローズカット オールドタイプ
第12回 ダイヤモンドの魅力:その3 美しさ 光の中の秘密
第11回 ダイヤモンドはどこで採れるのか?なぜ日本ではとれないのか
第10回 ダイヤモンドの魅力:その2 硬度 地球上でもっとも硬い石
第9回 ダイヤモンド原石とカット(形・シェープ)
第8回 ダイヤモンドの魅力:その1 希少性 その価値は世界共通
第7回 ダイヤモンドは宝石の中の王様
第6回 ダイヤモンド 美しさの秘密
第5回 ダイヤモンドは永遠の輝き
第4回 ダイヤモンドは地球の中から生まれた
第3回 ダイヤモンドの遥かなる旅
第2回 このダイヤモンドは、「唯一のもの」
第1回 ラフダイヤモンドについて

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