ジュエリーHome > 指輪をつける指の意味
リングをはじめとするジュエリーは、中世においては貴族社会のものとして、また産業革命以後は、富裕層の人々のものとして発展してきました。つける指にこだわりはなく、個数へのこだわりもなかったようです。
現代の私たちは薬指にするリングが意味のあるように思いがちですが、これは比較的近代になってからの慣習です。婚約や結婚の象徴として、そして宝石の神秘性を表現するために、または、ハートに直結するというロマンを創造するためだったのか・・・「薬指が心臓に最も直結する指」などと表現したことが始まりのようです。
宝飾品が社会のファッションとして発展すればするほど、ビジネスとしての側面が生まれ、宝石商の売るための言葉として「薬指と心臓」話が定着し始めたものと思われます。実際には勿論そんなことはありません。
なぜ薬指かというと、最も使わない(それだけでは動かない)指だから、
付けていて邪魔にならない、
石が他のものに当たりにくいという「合理性」から、
時代とともに生まれてきた必然性だと思うのですがどうでしょうか。
となると、こどものように細い指にする時には「親指」(実際ローマ時代にはそうだった)や、男性の太い指には「小指」が必然的といえるのかもしれません。後で述べるようにファッション的には、「人差指、中指」が指の動きを強調する強力な個性を演出できるリングとして存在意義が増してきます。
また、ファッション以外での特別な意味としては、次のような例があります。
これを全部つけたら、すごいことになりますね・・・
筆者:吉田良(株式会社ヨシヨシ)
第2回 指輪をつける指の意味
第1回 「指輪・指環・リング」の話