ジュエリーHome > 「指輪・指環・リング」の話
私たちがする指環はなぜ存在するのでしょうか?
私たち現代人が単純に考えると、手元の飾りか、指の装飾、ファッションでもあり、ステータスでもあるということになります。 一方、中世の伝統から、カレッジリングなどのように、「所属の証」であったり、愛する人同士では「結婚の証」であったりもします。
2000年以上昔の古代ギリシャの神話には、「鉄の指環」が登場するそうですが、それは神から嵌められた「拘束力」を意味していたそうです。また、その後の古代ローマにも「鉄の指環」の考え方は受け継がれて、鉄の指環はやがて、価値の高い金の指環へと変化して行きました。
私たちと指環の歴史の始まりです。
ローマ時代には、子供のように若くして婚約し、大人になるまでの長い期間、純潔であることの拘束を意味し、「契約」として男が女に一方的に贈ったものであるらしく、 それが「契約=engagement・エンゲージメント」リングのはじまりです。 この時代には嵌める指に特に限定はなく、デザインもシンプルで、稀には送る人の頭文字などを刻んだものもあったとか。
そしてのちには、次にあげるような、いろいろなリングも登場します。
![]() ポウジーリング |
![]() ギメリリング |
![]() フェデリング |
![]() ダイヤモンドリング |
中世以降のヨーロッパにおいては貴族階級とともに富裕層が増え、貿易が発達して様々な宝石が指環を飾り始めます。
筆者:吉田良(株式会社ヨシヨシ)
第2回 指輪をつける指の意味
第1回 「指輪・指環・リング」の話