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誕生石

誕生石について

新約聖書によると、古代エルサレム城壁の土台は、様々な宝石で飾られていたそうです。 第1の土台にはジャスパー、第2にはサファイヤ、第3はカルセドニー、第4はエメラルド、第5は縞メノウ、第6は赤メノウ、第7はペリドット、第8はベリル、第9はトパーズ、第10はグリーンカルセドニー、第11はブルーサファイヤ、第12はアメシスト、の12種類。

また、約千年前のマルポドス(フランス人、1067年〜1081年アンジューの僧院学寮長)の「宝石誌」の中には、ユダヤの構想の胸当てにはめ込まれるものとして、ほぼ同様の12種類の宝石が登場します。

人間の歴史の中で「12」という数字の意味は、月数や星座数で表わされるように、一年を計る上で大きな意味を持っています。そして、古代から中世においての宝石は、その「12」にあてはめられ、様々な神秘の力を持つものとして関連付けられてきたようですね。 誕生石は、そんな文化の中で、民族の違いはあっても自然に語り継がれてきたような側面があります。

具体的にそれを定義付けようとした歴史は意外にも新しく、アメリカの宝石組合が1912年(大正元年)に取り決めたとのことです。以来、各国がそれを基にしてアレンジし、現在にいたったものです。どれも宝石を語る上で外せないものばかりですから、一つづつお話していきましょう。

日本の誕生石
天然石 象徴
1月 ガーネット 貞操、真実
友愛、忠実
2月 アメジスト 誠実、心の平和
3月

ブラッドストーン
アクアマリン
サンゴ

沈着、勇敢
聡明

4月 ダイヤモンド 清浄無垢
5月 ヒスイ
エメラルド
幸運、幸福
6月 真珠
ムーンストーン
健康、長寿、富
7月 ルビー 熱情、仁愛、威厳
8月 サードオニックス 夫婦の幸福、和合
9月 サファイア 慈愛、誠実、徳望
10月 オパール
トルマリン(ピンク)
心中の歓喜
安楽、忍耐、悲哀を克服して幸福を得る
11月 トパーズ
シトリン
友情、友愛
希望、潔白
12月 トルコ石
ラピス・ラズリ
成功を保証する

筆者:吉田良(株式会社ヨシヨシ
更新日:2009年12月28日

誕生石 連載コラム

第5回 アメシストは紫だから価値があった
第4回 アメシストについて
第3回 ロードライトガーネット
第2回 ガーネットについて
第1回 誕生石について

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